子育ても
相手を替えれば
介護かな
以前の記事で『認知症サポーター研修』を受講してきた事を
取り上げましたが、
今回はその2回目です。
実は、その研修で感じたことが二つあったのですが、
前回記事ではその事については特に触れませんでした。
とはいえ、言い換えれば同じなのかもしれませんが(^^;
その一つ目は、『認知症初期の段階は本人にも焦りがある』
という事です。
そして、もう一つは
『あれ~これって子育ての考え方と同じ??』
です。
まあ、これについては実際に介護に携わっている方からすれば
当然のことと思いますが、私の身としては
まだそこまでの経験が無かった、と言うか意識が無かった?
ので、ちょっと目が覚めたような内容なのでした。
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認知症の本人の戸惑い
まず1つ目の『認知症初期の段階は本人にも焦りがある』ですが、
まず、本人自体も認知症の知識は持っている方がほとんどであり、
自分が年老いていくにしたがって、じわりじわりと
その恐怖が忍び寄ってはいるわけです。
そんな現実の流れの中で、
認知症初期の記憶障害である、
『今言われたことを覚えていない』状況を指摘されると
現実に覚えていないので、その憤りと、
自らの認知症発症の不安でいっぱいになってしまう
という事です。
研修の中では、疑似認知症の方が
その家族との会話を想定したビデオが流されました。
その会話の中では、ごくありふれた会話がありました。
『あかあさん、今日は○○に出かけるから遅くなりますからね』
『なので、お食事は帰ってから作りますから待っていてくださいね』
『はい、わかりました』
そして、少ししてお出掛けの準備をしていると、
『○○さん、今日はこれからどこかへお出かけですか?』
『おかあさん、さっき言ったじゃないですか!○○ですよ』
『そ、そうだったわねぇ、○○ねえ・・・』
そして、今度は玄関先にて、
『○○さんどこかへお出かけするんですか?ご飯は作ってもらえるんですか?』
『おかあさん!さっきも言ったじゃないですか』
『ご飯は遅くなりますので待っててくださいって』
『そ、そうですよねぇ・・・』
そんな感じでした。
現実に目の前で起これば、こういった知識が無ければ
たぶんに、同じような会話のやり取りをしているかもしれません。
でも、外側から見てみると、ふむふむそんな記憶障害の始まりなのかなぁ。
そして、言われている本人はとても動揺しているように見受けられ
そんな心のとても繊細な動きを感じられました。
こういった状況は、実は多くのケースとしてあるのかもしれませんが
意外に『また~??』で済ませているのかもしれません。
そして、認知症が進んだ段階で、『えっ!?突然ぼけちゃった?!』
となるのかもしれません。
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そんな認知症の方への接し方は子育てと同じ?
実は、以前子育ての自論を展開している時に
京男さんから、介護に共通するとの
意見をいただいたことがありましたが、
なるほど、と思った瞬間でもありました。
と言いますのは、前段認知症初期の方の動揺の事について触れましたが、
その動揺を軽減させるために、その事については言及しない、
つまり、覚えていない事実については追及しない事が望ましい対応である
そんな、内容であったのですが、
そこでふと、我が子の事を思い出し、
そういえば、イヤイヤ絶頂の今は、同時に自我の超発達時期でもあり
何かと自分で試してみたい年頃です。
でも、実際には思うようにできなくて泣き叫ぶこともしばしば。
そんな時の対応として、『ダメだったね~』や『また頑張ろうね』は論外。
即座に『イヤ!』が飛んできます(^^;
なので、『ん~そうだね~じゃあ歯みがきしようか?』
と、とりあえず出来ることをさせるべく誘導ずるようにしています。
まあ、この方法が良いかどうかはわかりませんが、
あまり出来なかった事について話していても、
本人にとってはただ悔しいだけなので
あまりよろしくはないのではないかと思ったわけです。
その代わりに、出来ることをさせて自信をつけさせる方が
得策なのでは?と思った次第で
そんな対応の仕方は介護についても同じなのでは?
と感じたわけです。
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両親共に発症したのですが、最初にお医者さんから「本人が混乱し症状が悪化するから否定しないように」と言われたことがその後の介護に繋がりました。
認知症かもしれない、だんだん記憶がこわれていく恐怖は母の「最近、頭が変なの」という言葉を聞いたときに感じとり胸が痛くなりました。
明日は何かできることが増えているかもしれない子育てとは逆の介護ですが、相手の気持ちを思いながら接したいですね。
何かにメモを取りながらとか、補助記憶を活用...なんて手はないのでしょうか。短期記憶を補助してくれるツールが出てきてもよさそうだなと思いました。
ようこくんさん、コメントをいただきありがとうございます。
ご両親共にだとかなり大変ですね。
子育ては先に楽しみがありますが、
介護は正直先を考えたくはなくなるのかなと思います。
そんな中でようこくんさんの相手の気持ちを思いながら、は
とても素晴らしいと思います。
実際に接しながらそう思えるのはとても素敵ですね。
ぺんちゃんさん、コメントをいただきありがとうございます。
確かに技術革新が更なる進化を続ける昨今、
そういったものが開発されても良いような気がします。
今後の医療分野での進化も期待したいですね。