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ど忘れも

  繰り返さなきゃ

    大丈夫


先日、とある場所で『認知症サポーター研修』

なるものを受講して参りました。


時間にしておよそ1時間半ほどでしたが、

なかなか内容の濃いものでありました。


この『認知症サポーター研修』ですが、

特にこの研修を受けたからといって

何かの資格を得られるわけではありません。


ただ、認知症とはどういった過程で進行していき、

どういった心理状態の変化があるのか?


などを理解して、心の事前準備をしておく、

または、そういった人を見かけても偏見の目で見ない

がためだけの、講習会といった程度のものです。


なので、この受講者『認知症サポーター』をどんどん増やし

身近な方が認知症になっても、

ちゃんと理解してあげようという事を目的に

全国にその輪を広げようとの目的で

あちこちで講習会が行われているらしいです。


せっかくですので、あまりご損じない方のために

少しだけ触れておこうと思います。


まずは、認知症の症状の種類です。

認知症と聞くとまず一番には、物忘れ、

そして、覚えられない、何度も同じことを繰り返す、

徘徊、幻覚などが思い付くのではないかと思います。


これらの事柄を、大きく中核症状と呼ばれるものと、

行動・心理症状と呼ばれるものの2つに分けることができるそうです。


で、どんなことかと言いますと、

中核症状とは、認知症になってしまうと

必ず現れてしまう現象のこと。


そして行動・心理症状とは、その中核症状に

性格や周りの環境、その時の心理状態などの要件が重なり

現れ出てくる現象のこと、だそうです。


なので、必ず現れてしまう『中核症状』は、

まず治すことがとても困難(ほぼ無理?)であり、

『行動・心理症状』は、環境の変化や薬などで

治せる可能性はあるとのことです。


では、具体的にはどういう症状かといいますと、

中核症状には、記憶障害、見当識障害、

理解・判断力の障害、実行機能障害、

そして、その他とあります。

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さて、これを全部書いていくと大変なので[あせあせ(飛び散る汗)]

今回は記憶障害だけを取り上げたいと思います。


この記憶障害ですが、その単語だけ聞くと、

物忘れが多くなってきたのでこれは認知症予備軍かなぁ

と、心配する方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、

ほとんどの場合、それは正常な老化現象だそうです。


とはいえ、老化現象という単語だけでも

ショックを受けるに充分にインパクトはあります(^^;


具体的な認知症との違いは、『思い出せない』

という事です。


どういう事かと言いますと、例えば

『昨日の夕食は何を食べましたか?』という質問に対し

『んー、えーっと帰ったのが7時でそれから子供と遊んで・・・』

まあ、なかなか思い出せないので記憶を辿っていく

これは、まあ正常な老化現象の範囲です。


ところが認知症となると、食べたことすら思い出せない。

下手をすると『食べていない!』

と、こうなってしまいます[ふらふら]


これが進んでいくと、

覚えていないのは昨日の事ではなくて今日の事、

更には朝の事、つい今しがたの事となっていきます。


そして、同じ事を繰り返すルーチンが

あちこちに出来上がってしまうのです[ふらふら]


なので、ある意味思い出そうとする事が出来るということは、

正常なのです[るんるん]ご安心ください[わーい(嬉しい顔)]


で、この記憶障害は脳の物理的な障害が引き起こす事なので

治すのは困難、というかほぼ不可能なのです。


ちなみに研修の中で正常な脳と認知症の脳の

写真を見せられましたが、認知症の脳は

見事にスカスカ、隙間だらけで軽いとの事でした。


これが生きている間に少しずつこうなっていくんだなぁと・・・

昔、教科書か何かでアインシュタインの脳が

凄いシワだらけでみっちりしていたような気がします。


そんな脳にはなれるはずもありませんが、

スカスカにはなりたくないですねぇ[あせあせ(飛び散る汗)]

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